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松本 暁(まつもと あかつき)
詩人 utanoha代表

<ライブ情報>

・2014年4月13日(日)
■会場
東京倶楽部千駄ヶ谷店
■時間
open 13:30
1st stage 14:00
2nd stage 15:20
■料金
2100円(2ドリンク込み)
■出演
松本暁(詩の朗読)

・2014年4月20日(日)
■会場
中野aman
■時間
start 17:30
no charge
■出演
鈴木純、松本暁、長男ズ、廣瀬恭平、theharerock and more

・2014年5月11日(日)
デンデケプロダクション Vol.8
■会場
渋谷ラストワルツ
■出演
重力2、ランランズ、ヨソハヨソー、Swingy×松本暁、大谷彩子、grinramma




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中山聡 詩集「東京」
UTP-0002
¥500



zine "works"

これまでの活動が見れます。


興味をもってくれたかたは、
info@utanoha,jpまでメールください。


一票ではなく一粒の種
自民党が衆議院第一党になった。
議席数で見れば圧勝だ。
まさに小選挙区制度がもたらしたシーソーの逆転。
維新の会は54議席らしい。
出来たての新党としては大躍進と言えるだろう。

僕は選挙区は未来の党、都知事選は宇都宮健児に入れたけれど、
どちらも勝ち票にはならなかった。

「民主がいやだから自民」という選挙民の意思の反映なので、
大勝イコール自民党への積極的支持というわけではない、
ということを言う人もいる。
今後の政策で自民党が失敗すれば、再び大きな揺り戻しが来て、
もう一度政権を失うことだってありうる。確かにそうだろう。

小選挙区制は二大政党制を実現するために作られた制度なので、
可能性としてはそうだ。それが今後の希望だと言えるかもしれない。

それなら、今後の選挙でいったいどの党が、
今回自民党が手に入れたような劇的な政権交代を、
実現できるだろうか。

民主党は57議席でかろうじて第二党の座についたけど、
総スカンの末惨敗しここまで支持を失った彼らが、今後国政の場において
国民から存在感を求められるとは考えづらい。
そもそも、政権復帰の可能性のない民主党にとって、
今までのように自民党との対決姿勢をアピールするメリットはあまりない。
民主党からは自民にすり寄って行く議員が続出するだろうし、
民主党自体が自民党に協力し、マイナスまで下がった評判と権力を、
わずかでも取り戻そうとしたとしても、なんの不思議もない。
野田佳彦にしたって甘い汁のおこぼれにあずかれるのなら、
安倍晋三と手を結ぶことに大きな抵抗もないだろう。

では、未来?それも難しい。
未来の党は大手メディアのネガティブキャンペーンに完全に封殺された。
自民がだめだから未来、なんて選択肢が今後国中で広く共有されるとは思えない。
みんなの党は元自民党。社民も共産もいわゆる左派は壊滅。

自民党との間に対決姿勢を今後最も演出することができ、
どこよりもその利益を得られる政党があるとしたら、
ひとつしかない。
小選挙区制度の恩恵を一番に受ける可能性がある政党は、
橋下徹と石原慎太郎が率いる維新の会だ。

といっても、大日本帝国憲法を模範にしようとする維新の会と、
憲法改正案で基本的人権の項目をまるごと削除した自民党が向かおうとする方向は、
本質的に変わらない。
政権交代したとしても、自民か未来か、というような振れ幅はない。
むしろ、維新の会は、より急進的な権力主義者なので、
彼らが政権与党になれば、自民党よりもさらに過激な政策を行おうとするだろう。
橋下や石原の理想が実現したとして、そんな社会で僕が生きやすくなるとは
まったく思えない。
第一、橋下は選挙後即座に安倍支持を表明した。

率直に言って、僕は今後のこの国の政治と社会に関して、悲観的だ。
一番恐れるのは戦争だ。
戦争だけは絶対にいやだ。

今後10年間のうちに、日本がどこかと戦争をする未来図は、
僕には結構な現実感で迫ってくる。
戦争は外交手段の一つだとか、戦争自体にいいも悪いもないだとか、
一見論理的なふうを装う人は多い。
殺さなければ殺される。戦場で敵兵と撃ち合う兵士はそう断言する権利がある。
じゃあ現在の僕らは?

考えたほうがいいのは別のことだ。
現在日本中に定着した政治不信と政治家不信。
無責任極まる態度を批判され続けながらも変化のない官僚機構。
メディアと強く結びついた大企業というロビー集団。
東北大震災に襲われ、福島第一原発の大事故が起きてから、
最初の衆議院選挙にも関わらず、戦後最低の投票率をたたき出した日本国民。
そのくせになぜか愛国心だけは喧伝され、
中国人や韓国人に対する差別意識も、次第にはばかられなくなってきた風潮。

こんな状況の国が、そのうちどこかと戦争をすることになったとして、
時の政府とその政策が信頼に足るものである保証は?
その時の官僚たちが、既得権益を確保するために国民を欺いていない保証は?
自社の利益のために公の場で堂々と嘘の宣伝を行う大企業が、
その戦争になんの思惑も持っていない保証は?
政治家におもねる報道機関が事実を伝えている保証は?

国民はどうだろう。政治に対し興味を持たず、政策の検証もせず、
投票もせず、マスメディアの情報に頼り、
優越感によって自分の存在証明をしようとする。
その割に目覚ましい成果を国に望む国民たちが戦争に賛成したとして、
その時起きていることは、今回の自民党の大勝利と、
なにか違いがあるのだろうか。

戦争が起きる時、政治が道徳と倫理に従い、政治家が私心なく誠実で、
官僚が国民に奉仕し、企業が社会貢献を一番の目的とし、
国民が理性的で合理的な判断を下す、
そんな社会である保証は残念ながらどこにもない。
というかそんな社会はいまだかつて実現したことはないだろう。
すべての災いは日常の延長線上にしか降り掛かってこない。
今の政治状況、今の社会状況の先にしか日本社会の未来はやってこない。
そう考えるなら、次に起きる戦争が、正しいものである保証は?

じゃあ過去の戦争は?
昔の日本が徳によって治められていた保証は?
人間の性質に劇的な変化があったのだろうか?
答えはわかりきっている。ノーだ。
人間の本質はいつの時代も変わらない。

僕はそんな戦争に従いたくない。
人を殺すのも人に殺されるのもいやだ。
現在のくだらない状況のその先にもし戦争があるのなら、
そんなものに命を捧げたくないし、
そんな国のために死ぬのは絶対に拒否する。

それでも戦わなければいけないのが戦争だ。と
言う人もいるだろう。
僕はそうは思わない。
偽りとごまかしによって、まんまと型にはめられるわけにはいかない。
そんなもののせいで、自分の大切な人たちを死なせるわけにはいかない。

政治家の全員、官僚の全員、企業の全員、メディアの全員が、
自分の利益のためだけに、日々生き仕事をしているとはもちろん思わない。
献身の気持ちや責任感、感動や探究心を持って生きているのは、
誰一人変わらない。
国民という言葉を使った瞬間、一人一人は顔を失う。
個別性を持たない集団としてしか人間を考えないのであれば、
発見よりも見落としが多いだろう。それは政治のやり方だ。
人は政治だけによって生きるのではない。

だから僕の悲観も話半分だ。
未来に何が起きるかは誰にも分からないし、
未来を築く作業を放棄するのは、もったいない。
この世界の成り立ちを見失ってはいけない。
自分を顧み戒めつつ生きなければならない。

僕は思う。
社会を変えるということは、
大きな力強いうねりで一気にひっくり返すことじゃない。
もっとずっと地味で根気のいる作業だ。

例えるなら、一粒一粒まいた種に水をあげ、
芽が出て、やがて木に育ち、
長い時間の末に森が生まれるようなものだ。
そんなふうにしか社会も人間も変わらない。
それを引き受けることが、社会を変えようとすることだ。
やりかたは幾通りもある。

大切なのは一票ではなく、一粒の種。
あらゆる森は、一粒の種から始まったのだから。
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by matsumotoakatsuki | 2012-12-17 20:12 | 日々のこと