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松本 暁(まつもと あかつき)
詩人 utanoha代表

<ライブ情報>

・2014年4月13日(日)
■会場
東京倶楽部千駄ヶ谷店
■時間
open 13:30
1st stage 14:00
2nd stage 15:20
■料金
2100円(2ドリンク込み)
■出演
松本暁(詩の朗読)

・2014年4月20日(日)
■会場
中野aman
■時間
start 17:30
no charge
■出演
鈴木純、松本暁、長男ズ、廣瀬恭平、theharerock and more

・2014年5月11日(日)
デンデケプロダクション Vol.8
■会場
渋谷ラストワルツ
■出演
重力2、ランランズ、ヨソハヨソー、Swingy×松本暁、大谷彩子、grinramma




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中山聡 詩集「東京」
UTP-0002
¥500



zine "works"

これまでの活動が見れます。


興味をもってくれたかたは、
info@utanoha,jpまでメールください。


原子力発電についての僕の考え
僕は原子力発電は必要ないと思っています。理由は簡単です。それは負担を他者に背負わせる、「自分さえよければいい」という価値観の象徴だからです。

東京の電気を作るために福島に原発を建てた結果、現在福島第一原発事故による避難者数は約16万人です。さらに放射性廃棄物の処理方法も確立されておらず、その目処さえ立っていません。すでにそれら廃棄物の貯蔵は限界が近く、しかも数万年、数十万年の間保管し続けなければいけないという、危険物という言葉では表現出来ない、人知を越えた猛毒のゴミです。1000年前のことでさえ完璧に把握出来ない人類がそれを克服することは果たして可能でしょうか。その費用総額はいったいいくらになるのでしょうか。そんなものを未来に残すべきではないはずです。

原発はコストが安いという理由で推進するべきだと言う方もいますが、本当にそうでしょうか。政府のコスト等検証委員会の試算でも、コスト的に原子力は火力と大差ありません。補助金や廃炉費用などを含めれば原発のほうが火力より高くなるという試算もあります。福島第一原発事故以降、国が東電への支援金として交付した税金は3兆円です。今後の廃炉にかかる費用も未知数、いったいいくらかかるのか誰も分かりません。

1兆円をかけて建設した高速増殖炉もんじゅは、1968年に計画された当初1980年代前半に実用化するプランだったはずが、いまだ1キロワットも発電出来ないまま2050年に一基目の高速増殖炉を建設するというふうにまで計画は後退を続けています。2兆円をかけた六ヶ所村の再処理施設は、1990年代後半の本格稼働を予定していましたが、延期に延期を重ねいつ稼働出来るかも分かりません。建設計画の総費用は10兆円以上にのぼるという試算を2002年に電気事業連合会が出していますが、仮に本格稼働しても、コスト的に再処理費用が核燃料の新規購入より高くつくことは国も電力会社も認めています。核燃料サイクル計画はすでに破綻していると考えるべきです。

二酸化炭素を排出しないというのも間違いです。核燃料の精錬から加工までの過程で二酸化炭素を排出しますし、原発からの温排水を海に捨てるため海面温度の上昇も指摘されています。原発はどこを見てもクリーンエネルギーには程遠い存在です。ウランは国産ではありませんし、資源埋蔵量も豊富ではありません。原子力が準国産エネルギーだというのは、政府のごまかしに過ぎません。

原子力発電における規制、運営は、事故後の行政・事業者の対応を見れば救いようが無いほどお粗末なものであることはあきらかです。これらの問題点を解決するまでいったいどれだけの時間とお金がかかり、そしてその間に新たな事故が起きない保障はあるのでしょうか。スリーマイル、チェルノブイリ、福島、そこに東海村の事故を含めると、原子力発電はだいたい10年に1度悲惨な事故を起こしています。地震の活発期に入っている日本列島でまた過酷事故が起きたとしたら、その被害はどれだけのものになるのでしょうか。早くも福島では、子供たちの甲状腺ガンが増加しています。その数は、検査方法を変えたからという理由では説明がつかないほどの量です。ここでも被害は、原発推進・維持になんの責任もない子供たちが受けています。それほどのリスクがある原子力発電にこだわる理由を、僕はどう考えても合理的に導き出すことができないのです。

現在燃料費により膨大な国富が海外に流通しているという方もいます。それなら、と僕は思います。繰り返しになりますが、現在すでに約16万人の方が、故郷を住む家を追われ避難しています。その方たちはいつになれば元の暮らしに戻れるのでしょうか。汚染がひどく人が住めなくなってしまう地域が必ず残ります。その時、そこに積み重ねられた伝統は失われてしまいます。その土地に受け継がれた文化が、さらに言えば国土が消えてしまうということです。人の営みの歴史はお金には換算出来ません。それは国富ではないのでしょうか。政治家はよく「痛みを伴う改革」という言葉を使います。それであれば、化石燃料を買うために支払う「国富」こそが、あれだけの事故を起こしてしまった僕たちが引き受ける痛みではないでしょうか。現在に生きる責任というのはそういうことを言うのだと僕は思います。負の遺産を未来に先送りすることではありません。

いつからこの国の大人たちは、「自分さえよければいい」と子供たちに教えるようになったのでしょうか。東電の破綻処理もせず、刑事罰も曖昧にもみ消され、制御の方法も分からない汚染水を完全にコントロールしていると首相が嘘をつく。最低限の道徳も失ったこの国の姿を子供たちはちゃんと見ています。無責任と利益至上主義はしっかりと彼らに受け継がれるでしょう。そこにどんなメリットあるのか、僕には分かりません。

もちろん自然エネルギーは万能ではありません。開発にもたくさんの時間とたくさんのお金がかかるでしょう。けれど画期的な原子力発電を発明するために今後も原発を維持するよりも、この国の技術力をもってすれば自然エネルギーの推進のほうが格段に見込みがあるはずです。それに伴う「痛み」ならば胸を張って引き受けることが出来ますし、日本がその方向へ舵を切るなら、僕は今よりもっとこの国を好きになるでしょう。それを決断する政治家を僕は尊敬し支持します。

現実的に考えると、日本の原子力政策とアメリカの存在は切りはなすことができません。それほどまでに巨大なこの怪物について、僕らはどのような意思と行動で相い対すればよいのか、簡単に結論が出ることでないことは百も承知です。けれど、それでも、と僕は言い続けます。

世の中を変えるということは、大きな波でひっくり返すことではないのではないでしょうか。種を一粒ずつ播き、水を与え、やがて芽が出て、木に育ち、時間をかけて森が生まれるような、そういう長い長い時間がかかることだとなのだと思います。決して人に自慢出来る人生を送って来た人間ではありませんが、これが僕の原子力発電に対する考えです。

最後に手前味噌ですが、僕はこういうプロジェクトを続けています。
"一人デモバッヂ"あげますプロジェクト
ご興味あるかたはぜひ:)
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by matsumotoakatsuki | 2013-10-06 00:52 | 日々のこと