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松本 暁(まつもと あかつき)
詩人 utanoha代表

<ライブ情報>

・2014年4月13日(日)
■会場
東京倶楽部千駄ヶ谷店
■時間
open 13:30
1st stage 14:00
2nd stage 15:20
■料金
2100円(2ドリンク込み)
■出演
松本暁(詩の朗読)

・2014年4月20日(日)
■会場
中野aman
■時間
start 17:30
no charge
■出演
鈴木純、松本暁、長男ズ、廣瀬恭平、theharerock and more

・2014年5月11日(日)
デンデケプロダクション Vol.8
■会場
渋谷ラストワルツ
■出演
重力2、ランランズ、ヨソハヨソー、Swingy×松本暁、大谷彩子、grinramma




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中山聡 詩集「東京」
UTP-0002
¥500



zine "works"

これまでの活動が見れます。


興味をもってくれたかたは、
info@utanoha,jpまでメールください。


直訴に降り注ぐ雨あられ
山本太郎参議院議員が今上天皇に手紙を手渡した。
放射能汚染にさらされた子供たちと原発労働者の現状を伝える言葉を、
最敬礼して奉じた。

僕は山本太郎を支持する。
日本社会全体から孤立するリスクを知った上で、
止むに止まれぬ思いで行動を起こしたのだろう。
真心を受け取るのが大御心でないのなら、天皇はお飾り以下に成り果てる。
政治利用とか不敬罪とか、よこしまな戯言に付き合う義理はない。

軽率だなんだと戦略性の低い行為を咎めることは簡単だし、
社会を騒がせたことへの謝罪を要求されもするだろうが、
山本議員は自分の信条に従ってサバイバルしてほしい。
辞職する必要はまったくない。
逸脱者が非難されるのは孤立しているからだ。
彼に投票したことを僕はかけらも後悔していない。
生死をかけた衝動と行動を僕は明確に支持する。

逸脱すればいい。
憲法に従う必要はないと平然とうそぶく権力者達が定めるルールなんて、
敬う価値はゼロだと言っていい。

今回のことで僕が何より驚いたのは、
皇室に対する親愛の情がこんなに多くの人に染み付いていたことだ。
普段は権威に中指を立てているようなアーティスト達も、
政府や役人を逐一批判するジャーナリスト達も
天皇陛下天皇陛下とその立場と心情をおもんばかっている。
僕は天皇一家に対して、
責任をまっとうしようとする人間に向ける敬意以上の感情はないので、
尊皇心などは持っていないけれど、
天皇が道徳と慈愛の象徴として受け入れられているこの国の通念に、
いまさらながらびっくりした。

とは言えその状況は当然だとも感じる。
政治家を見ても役人を見ても大企業の重役達を見ても、
そこにモラルと倫理に従う生き様を示している人間は皆無と言えるほど少ない。
若者の道徳心のなさを大人達は嘆くけれど、
そんな社会を力を合わせ建設したのは自分たちだという意識が抜け落ちている。
政治的権力を持たない現在の皇室が、
良き心良き行いを司る存在として国民の目に映るのは合理的だ。

僕は天皇にも逸脱してほしいと思っている。
天皇が放射能汚染の現状を発言し、原子力体制の醜さを指摘すれば、
政府の政策も世論もあっというまにひっくり返るだろう。
今上天皇の苦悩はそこにこそあるのだろうし、
多くの人々があたためる皇室への親愛の情は、
その葛藤を感じ取った上でもあるに違いない。

けれど天皇の逸脱は、それはそれでまた別の問題を生む。
日本はたやすく全体主義に転ずるということの証明でもあるからだ。
従い同化することが大好きな国民性は変わりがないということだろう。

あらゆる人間社会には「聖なるもの」が必要だ。
それが人間に慎みを与える。
すべての道徳はそこからしか生まれない。
歴史上日本において、「聖なるもの」を担保してきた存在が天皇だ。
その意味では、僕は皇室の存在意義は高いと思うし、
昭和天皇を処刑しなかったマッカーサーの判断は正しかったと言える。

天皇が逸脱してその強い影響力を行使しはじめたら、
力を手に入れた人間の常として、天皇もまた堕落するだろう。
宗教的全体主義国家の元首の堕落が招く災厄は現在の非ではない。
現在の象徴天皇制は、この国が手にした聖性の担保方式として、
否定出来ない役割を持っている。

同時に天皇制が日本人の国民性でもある無責任の感覚と深く結びついているとも感じる。
崇高な価値を守り高めるのは自分以外の存在であり続けるという社会だからだ。
責任詐欺の安倍晋三や、平成無責任企業の東京電力、
誰かがどうにかしてくれると責任放棄の僕を含めた一般国民、
その根底をくつがえす力が天皇制の崩壊にはある。

天皇が去った敷島の山河に生きる人間が再建設する国はどうなるのだろう。
欧米のような合理主義が取って代わるのか、
北朝鮮のような独裁国家が生まれるのか、
無秩序が支配する修羅の国になるか。
どちらにせよ、そして人生は続く、だ。

ニガーの詩人ラングストン・ヒューズの一編でこの駄文を終える。


みんな、言っとくけど
生きていくって、きついし
死ぬって、みじめだよ
だからしっかりつかまえとけよ
愛するってことを
命があるあいだにな


Langston Hughes / Advice 訳:松本暁
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by matsumotoakatsuki | 2013-11-03 10:26 | 日々のこと