安保関連法案が参議院で可決され成立したその12時間後、
アニメ「ガッチャマン クラウズ インサイト」の11話が放映されました。
往年のヒーローアニメ、ガッチャマンを大きくアレンジしたタツノコプロの作品です。
制作側は何らかの思想や陣営に寄ろうとするのではなく、
あくまで個人と集団、人間と社会、思考と同調などについて、
できる限りの真摯さで物語ろうとしているだけだと思います。
けれどもこのタイムリーさ。
ガンダム以来、善と悪、敵と味方などの価値観の転換は、
すでにアニメにおけるドラマツルギーの一部となっています。
それらをエンターテインメントに落とし込み、
商業ベースに乗せられる作品を作ろうとするのは、
今やアニメ文化の通常運転。
本当にテレビドラマや映画を作る方々にも見習ってほしいと思います。
社会や戦争を描いていいのは8月だけじゃあないんだぜ。
そしてこれが読売系の日本テレビで放送されているという事実。
「ガッチャマン クラウズ インサイト」に込められたテーマを味わうには、
1期の「ガッチャマン クラウズ 」全12話、
できればディレクターズカット版の最終話も見てほしいんですが、
2期の「インサイト」だけでも伝わるものがあると思います。
視聴者の間では賛否両論巻き起こっていますが、
それこそが一番大事なことなんだと思います。
respect & thanx!!